こんにちは、すくえあです。
今回はゲーム内イラストのAI生成を検討したところ、不意に知っているキャラクターが生成されてしまい使用を取りやめた体験談を書いていきます!
※あくまで個人的な意見となり、AIイラスト生成サービスおよび使用している方を批評する意図はありません。ご理解いただいた上で読んでいただければ幸いです。
AIイラスト生成は描いてほしいイラストの文字列や元となる画像を読み込ませることで、AIが自動でイラストを生成してくれるサービスとなります。メジャーどころは海外サービスで Novel AIやMidjourney等がSNS上でよく使われている印象です。
現時点(2023/5/1)ではAIイラストの著作権がイラストを生成した人に帰属するサービスが多いです。生成例で挙げたようなアニメ調イラストのレベルが上がってきていることもあり、私も以前自作ゲームでの利用を検討していました。
しかし、生成中に著作権についての懸念があり、ゲームでの利用を取りやめることにしました。
イラスト生成の文字列として、fantasy, ruby, gemstone, girl –nijiを入れて生成した画像が以下になります。「ルビーをモチーフにしたキャラクターを描いてくれないかなぁ」くらいに思って生成しましたが、1~3枚目の画像は思いっきり某有名ゲームのキャラクターが生成されました。
今回の生成では知っているキャラクターだったため使用しない判断できましたが、知らない版権キャラが生成されたら判断ができないなと思いAIイラストの利用を取りやめることにしました。
今回はゲーム制作におけるAIイラスト使用を取りやめましたが、AIイラストに関する個人的な見解としてメリット・デメリットをまとめてみます。
- 高クオリティなイラストが簡単に生成可能
- 大量のイラストが安価で生成可能
- 安易にリテイクが可能
思った通りのイラストを出力するには文字列作成のコツなどがありますが、とりあえず生成するのであれば数単語入れるだけなので簡単に生成できます。
サービス・プランなどによりますが、月額10$程度から利用でき、数十枚〜のイラストが生成可能となるため、かなり安価で大量にイラストが生成できます(絵の描けない個人ゲーム制作者としてはかなり大きい)。現時点(2023/5/1)では著作権が譲渡される場合が多いため、使用に制限がないことも魅力となります。
AI相手で1枚のイラスト生成に時間もあまりかからないため、意に介さないイラストであれば容易に書き直し可能となります。
- 著作権についての懸念
- AIイラストへの苦手意識
本記事では既存キャラクターのイラスト生成における著作権の懸念について記載しました。また、最近では文章生成AIサービスChatGPTが連日ニュースで取り上げられたり、海外でAIイラスト生成サービスに対する集団訴訟が行われたりしているため、今後イラストの使用に制限がかかる可能性も考慮して使用する必要があると思っています。
あくまで主観ですが、SNSでAIイラストに対する苦手意識を持つ方が増えているように感じます。AIイラストが話題になり始めた当初は肯定的な意見やいいね数も多かった印象ですが、最近ではAIイラストやAIっぽいイラストに風当たりが強いような空気を感じます。また、本日 AI絵師がTwitterのトレンド1位になっていて、少しマイナス的な意見も見られました。
2023/5/1 11:48時点のTwitterトレンド
自分の場合だとAIイラストを採用することによって、苦手意識を持った方のプレイ機会を失ったり、プレイされた場合の評価が下がってしまう等があるかもしれないと懸念しています。
本記事ではAIの使用を取りやめた体験談と個人的見解を書きました。今後のAIの使用については、法整備や世間の空気感などを見ながら慎重に使用するようにしていきたいと思います。
普段はTwitterにてゲーム制作の進捗をツイートしているので、見ていただけると嬉しいです!
また、本記事の生成例の画像にて、版権キャラがいた場合には教えていただければ幸いです。